
木材の特徴
保湿性について
無垢の木材には湿気を調節する働きがあります。
驚くべきことに、20坪の住宅で一升瓶43本分の水分を調節していると言われています。
これはおよそ77リットルもの水分量となります。
この働きによって湿度の変化が激しい日本でも一年を通して一定の湿度を保ち、過ごしやすい環境を整えてくれます。
断熱性について
木材には熱を伝えにくいという性質があります。
熱の伝導率を水→1にした場合、木材は0.5という数字になります。
ちなみに鉄は水→1に対し105となっており、実に200倍もの差があります。
この性質のおかげで冬は暖かく、夏は涼しいという理想的な環境を作ってくれます。
防音性について
木材は音を吸収し、反射を和らげる性質を持っています。
この性質のおかげで、コンクリート住宅のように音が反響したりせず静かな生活環境を作ることが出来ます。
光について
あまり知られていませんが、木材には有害な紫外線を吸収する性質があります。
また、ミクロな凹凸が赤外線の反射を多くしてくれるので、家の中に入ってきた光は目に優しく、暖かく感じます。
リラックス効果について
足の裏から伝わる感触は直接脳に伝達されると言われています。
適度にやわらかく、温かい無垢材の床は素足で歩くだけでリラックス効果があると言われています。
杉
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日本で最も多く自生、植林されている日本の代表的な木材。 |
桧
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古来より神社などの材に用いることが多く、そこから「霊(ひ)の木」と呼ばれるようになったと言われています。 |
松
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ヤニ(脂)を多く含むため粘りが強く、圧縮力にとても強いのが特徴。その脂のおかげで松は経年変化により何といえない美しい“味わい”が出てくるのも特徴です。 |
栗
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硬く、重く、粘りがあり、そして耐水性にも優れ防虫効果も特別な処理が必要ないとされるくらい高く木材の性能としてとても優秀なのが栗の特徴です。昔は鉄道の枕木にも使用されていました。 |
ケヤキ
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木材として使用される広葉樹の中で、最も良材であるとされているのがケヤキです。耐久性、強度、そしてなにより一目でケヤキと分かるその美しい木目の三拍子が揃っており、建材としてはもちろん家具や器具材、彫刻材に至るまで幅広く使用されています。ケヤキのケヤは「際立って目立つ」「美しい」と言う意味の“けやけし”に由来し、「けやけし木」からケヤキと呼ばれるようになったとされています。 |
桧葉
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木材の中で最も耐水性に優れていると言われているのが桧葉(ひば)です。耐水性だけではなく、防腐性・防虫効果も桧以上とされています。別名「アスナロ」とも言われており、“明日ヒノキにナロウ”から「アスナロ」と呼ばれるようになったとされています。桧葉にはヒノキチオールという成分がとても多く含まれており、この成分のおかげでダニや蚊、シロアリといった害虫が寄って来ないとされています。人間にとってはストレスを和らげ、リラックスする効果があるとされており、近年では農作物が長持ちしたり草花が活性化したりなどの報告も上がっているそうです。 |